皆さんこんにちは!高木塾 吹田東校です。算数のノートに答えだけが並んでいて、間違えた理由が分からない。そんな場面はありませんか。「途中式を書こう」と言われても、何をどこまで書けばよいか迷う子もいます。
途中式は、ノートを埋めるためのものではありません。頭の中で行った計算や、問題をどう考えたかを、後からたどれるようにする記録です。今日は小学生の家庭学習で取り入れやすい書き方を紹介します。
途中式を残すと、直す場所が見える
答えだけが間違っていると、計算の方法を知らなかったのか、数字を写し間違えたのかを判断しにくくなります。一方、途中の式があれば、どの行までは合っているかを確認できます。
例えば、24×3を計算するとき、24を20と4に分けて考える方法があります。この場合は「24×3=20×3+4×3=60+12=72」と残すと、どの数に3を掛けたかが見えます。これは分けて考える例で、学校で筆算を学んでいる場合は、その方法で書いて構いません。
大切なのは、毎回同じ形式を強制することではなく、今学んでいる方法と自分の考え方がつながっていることです。分配の考え方をまだ学んでいない子には、無理にこの例を使わず、教科書の書き方を確認しましょう。
24×3
=20×3+4×3
=60+12
=72
一行ずつ進めると、20と4の両方に3を掛けたかを確かめられます。
一行に詰め込みすぎない
小さな余白へ複数の計算を押し込むと、どの数字がどの式につながるか分かりにくくなります。問題ごとに少し間を空け、計算が一段階進んだら次の行へ移るようにしてみましょう。
筆算では、一の位・十の位の位置がずれないことを優先します。繰り上がりや繰り下がりの小さな数字も、後で自分が読める場所に残します。字を美しくそろえることより、数字を取り違えずに追えることが目的です。
方眼ノートが使いやすい子もいれば、罫線に沿って十分な間隔を取る方が書きやすい子もいます。学校で指定されたノートがある場合は、その中で余白や行の使い方を調整しましょう。
イコールは「次に計算する」の印ではない
例えば「8+2=10×3=30」と書くと、等しくない数をイコールで結ぶことになります。先に8+2を求め、次にその答えを3倍するなら「8+2=10」「10×3=30」と式を分けましょう。一つの式にまとめる場合は、学習済みのかっこを使って関係を表します。
文章題は、何を求めたかも残す
文章題では、計算が合っていても、聞かれたものと違う数を答えてしまうことがあります。式の横に「一人分」「残りの個数」のような短い言葉を添えると、途中で何を求めたかを確かめやすくなります。
例えば「24枚の折り紙を3人で同じ枚数ずつ分ける」なら、24÷3=8を計算した後、8が何を表すか確認します。答えは一人分の8枚です。数字だけで終わらず、問題文の問いと単位まで戻りましょう。
学校のノートに図や表を使った例があれば、それも役立ちます。文章が長くて式を立てられないときは、先に分かっている数と求めるものを書き出します。途中式を増やすだけで解決しない困り方もあることを忘れないでください。
間違いは全部消さず、一行ずつたどる
間違えた式をすぐ全部消すと、原因を確かめる手がかりもなくなります。まずは問題の数字を正しく写したか、その次に計算の順番、最後に一つひとつの計算を確認します。最初に違いが出た行を見つけましょう。
直すときは、元の考え方が読めるように残し、その横か下へ正しい式を書きます。その後、似た問題を一問だけ解き、同じ場所で止まらないか確かめます。赤い答えを書き写して終わるより、自分で再現できるかを見ておきたいところです。
今日は一問、考えた道筋を残そう
すでに暗算で安定して解ける問題まで、必要以上に細かく書き続ける必要はありません。ただし、学校の課題で途中式を求められている場合は、その指示に沿って取り組みます。新しく習った計算や、よく間違える問題から書き方を整えてみましょう。
高木塾 吹田東校へ算数をご相談いただく際は、普段のノートもお持ちください。答えだけでは分からないつまずきを、一緒に見つける手がかりになります。まずは今日の一問に、考えた跡を残してみませんか!